「映画Commando 裏話」その1です。
みなさん、こんにちわ。水の心です。
今日は「映画コマンドー 裏話」その1です。
「コマンドー」は、’84年「ターミネーター」で衝撃的なデビューを果たした、アーノルド・シュワルツネッガー主演の’85年のアクション映画です。
監督は、マーク・L・レスター氏
キャスト
メイトリックス大佐に、ご存じアーニーこと「シュワルツネッガー」氏
ベネットに「ヴァーノン・ウェルズ」氏
シンディに「レイ・ドーン・チョン」氏
ジェニーに「アリッサ・ミラノ」氏
クックに「ビル・デューク」氏
今も、2ちゃんねるでは、なにかとあれば、おなじみのコピペが飛び出し、突っ込みどころも満載ですが、テンポと勢いで、グイグイ引き込んでいく面白痛快アクション映画として人気があります。
「ターミネーター」で一躍有名になったアーニーが、しばらく何も露出しないので残念に思っていたところ
「たけしのスーパージョッキー」の映画コーナーで、いきなりこの映画が紹介され、驚いて声が出ました。後日映画館でしっかり観た記憶があります。
今回は、そんなコマンドーの裏話を、調べてみました。
撮影開始は1985年4月22日。
マーク・L・レスター監督自身も好きな映画だそうで、
イントロで大佐が森から出てきて、彼のブーツ、胸部、力こぶ等と映りますが、これらはナチスプロパガンダ映画の女流監督「レニー・リーフェンシュタール」風に編集されています。
監督によると「森の中から人類最強の男が現れた」という意図を象徴しているのだそうです。
そして、冒頭の格闘でのアーニーの額の傷は本物だそうです。いわゆる生傷です。
大佐が滑走路で加速する旅客機の降着装置につかまっているシーンは、飛行機の車輪の部分を組んで、カメラを積んだトラックの横に、油圧によって取り付け、撮影しました。
そのアエロプルート「ヴァルヴェルデ空港」のターミナルの建物は、カリフォルニア州のロングビーチエアポート内の古い建物です。
そして、大佐が大暴れしたショッピングモール(シャーマン・オークス・ガレリア)は、’91年のターミネーター2でも使用されています。
それらの撮影が終了後、モールは改装されました。
そのモール内で、膨らんだ黄色の素材にぶら下がった大佐が、エレベーターの天井に降り立ちますが、シーンが変わる際、その素材の中に「安全索」が入っているのがわかります。
大佐が「サリー」の足を離した直後、車を元に戻す時に、カーチェイスで出来た擦り傷や、大きな凹みが見えていましたが、次のカット、大佐が走り去るシーンでは、傷の無い新品同様の車になっています。
マーシャルアーツの達人で擬闘担当の「Michael・M・Vendrell」氏は、撮影終了時にアーノルドは2段の黒帯を手に入れたと、推測しています。
(その位テクニックを身に付けたのだ、と思われます)
誘拐の指示を出した「アリウス元大統領」は「ヴァルヴェルデ」国の失脚した独裁者という設定で、その「ヴァルヴェルデ」という国は、1980年から1990年初頭ハリウッドでよく出てきた架空の国です。
外交上、問題に抵触することなく、スペイン語を喋り、キューバやニカラグアに似た「南/中央アメリカに存在する国」という設定です。
その「ヴァルヴェルデ」が出てきた映画は「プレデター」「ダイ・ハード2」TVドラマ「スーパーキャリアー・デッドリーエネミーズ(パイロット版)」です。
モーテルでのクックと大佐の闘いで「朝飯でグリーンベレーを食べたぜ」というセリフは「スタローン」の「ランボー」が「グリーンベレー」だった事にひっかけた挑発だそうです。
大佐が夜の買い物で、戦争の道具を選んでいた「サープラスショップ」は、カリフォルニア州のサンバレーにあり、劇中、マシンガンや沢山のお楽しみ道具が隠されていた秘密の部屋や、建物(引込み道路も含めて)が撮影を許可されました。
この会社は1960年代、国内販売の為に「ジープ」や「M422マイティマイト・トラック」を大規模コレクションしていました。
シンディが操縦する飛行艇は、1942年のグラマングース飛行艇で、N143DFと登録されていました。その後、1999年に格納庫の火事で損失しました。
大佐が着用しているベストは、空軍のパラシュート部隊が使用している本物で、デザインは「グループ5」
それはテキサスのコンバットスーツ製造会社で、一般販売はしていません。
映画由来として、ズボンや、短パンの下に、下着を履かない事を
「ゴーイング コマンドー」(Going Commando)と言うそうです。
大佐が追い込まれて、小屋に立てこもるシーンで、兵士の腕を切り落とし
「それ」で被害者を殴り「手助けがいるかい?」と聞くシーンを、当初考えられていたが、あまりに残酷過ぎるので、撮影されませんでした。
にもかかわらず2007年、ディレクターズカット版において「腕」で兵士を残酷に殴るより、最も「軽い」やり方として、普通に腕を放り投げるシーンが数秒間復活しました。
(最初の残酷な案は、アーニー自身が考えたものですが、現場の判断で撮影そのものをしなかった、との情報もあり、この「腕」で兵士を殴るエピソード自体が、残酷なジョーク、流言飛語の類かも知れません)
大佐が元大統領アリウスと撃ち合う場所は、1984年の「ビバリーヒルズ・コップ」のアクセル・フォーリーとビクターメイトランドの撃ち合いで使われたマンションと同じです。
ベネットとの対決の時に使われたナイフは、テキサスのナイフメーカー
「Jack・Crain」です。
調べたところ、Jack・Crain氏はホームページを持っており、通販も可能。
そのナイフは映画、TVドラマ
「プレデター」1、2
「デモリッションマン」
「ダイ・ハード」
「アクションジャクソン」
TVシリーズの「エアウルフ」「ウオー・オブ・ザ・ワールド」等でも使われています。
また小説など書物に出て来るキャラクターのナイフや、
ファンタジックな剣やオリジナルの芸術的なナイフも作成されています。
そして、 通常のシースナイフやフォールディングナイフも販売、注文カスタムナイフも相談にのっているようです。
映画で使用されたコマンドーナイフは
「Life Support System Ⅰ」の名称で、ステンレススチール製の中空ハンドル。
約600gで全長22.86㎝。
つや消しのサテンフィニッシュ仕上げで、頑丈なDリング皮革のさやが付いてくるそうです。
映画の撮影は45日間かかりました。
スウェーデンでは上映禁止作品になりましたが、その後15分間の本編カットにより上映が許可されました。
クレジットには54人のスタントマンが記載されていますが、実際のキャストより17人多かったようです。
このまま「映画Commando 裏話」その2です。 - チャレンジなので。懐古中年、Gose on!に続きます。
それでは、また次の更新まで!