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「映画Commando 裏話」その2です。

 みなさん、こんにちわ。水の心です。

今日は前回から引き続き「映画コマンドー 裏話」その2です。

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 今回は、俳優と製作の裏話です。

 ベネット役の「ヴァーノン・ウェルズ」氏は、オーストラリア出身1945年生れの69歳。マッドマックス2「ウェズ」役で、一躍世界で有名になった俳優です。

(奥さんが日本人だそうです)

 その後、パロディに近いのですが、メイクからモヒカンまでウェズそっくりな格好で、1985年の「ときめきサイエンス」に出演しています。

 

 さてこの、大佐を狙うベネットについて、少し記事がありました。

一部のファンの間で、ベネットが「ホモセクシャル」ではないのか?という疑問です。

その理由は、ベネットの着ている衣装で、

銀のタンクトップに、黒革のパンツ。

使い古したベルト、自転車チェーンのネックレス。

そして、ポルノスターの様なヒゲ。(フレディ・マキューリィの様な)

 

 これらが、典型的な敵役というより「トム・フィンランド」というホモセクシャル画家の描く、同性愛キャラクターっぽく思われたのです。

 

 さて、その衣装についてですが、ベネット役は最初ヴァーノン氏ではありませんでした。オーデションは受けていたのですが、他の俳優に決まっていました。

そして撮影当日、監督は最初の役者を解雇。

ヴァーノン氏を雇いました。

 

 ヴァーノン氏は前の役者より身体が大きく、制作側は交代がいきなりだったので、衣装を合わせる時間が無かったそうです。

なので、ベネットのズボンがピチピチだった、というわけです。

これらから、一部のファンの怪しい推測が始まったのだろう、と思われます。

 

 また長らくヴァーノン氏は、メイトリックス大佐役のオーディションを受けていた、という噂が広がっていましたが、これはデマでした。

 

この映画以来アーニーとヴァーノン氏は、親友を続けているそうです。

 

 ジェニー役のアリッサ・ミラノ氏は、コマンドー出演当時は12歳。

当時のTVシリーズ「Who's The Boss?」の1984年第1シーズンが終了してから映画で働き始めました。

 1972年生れの現在42歳!我々の年代じゃないですか。

コマンドー出演時しか憶えがないのですが、大人になった現在、だいぶ雰囲気が変わっていました。

 

貴方も私も、コマンドーからもう30年です・・・。

 

 そして、SFアクション映画でよく目にする、ビル・パクストン氏が、アーニーと共演した3作の内1作がこの映画です。

ターミネーター1。

コマンドー

そして、トゥルーライズです。

 

 コマンドーwikiのキャストの欄には書いてなかったのですが、パクストン氏は、シンディが操縦する飛行艇と無線で話す「航空管制官」の役でした。

 

 マーク・L・レスター監督は、当初アリウス元大統領を、ラウル・ジュリア氏に据えたがったのですが、プロデューサーのジョェル・シルバー氏のプッシュで、ダン・ヘダヤ氏に決定しました。

 

  ダイ・ハードプレデターの監督ジョン・マクティアナン氏は、この作品を監督するチャンスがありましたが、これを断りました。

その後、1986年映画「ノーマッズ」を編集し、デビュー。

アーニー主演の第2作プレデターで監督をするチャンスがあり、これを受けました。

 

 脚本(原案)のジョセフ・ローブ氏は、ロックバンド「Kiss」の「ジーン・シモンズ」氏が「大佐」を演じるつもりで、当初脚本を書いていました。

が、シモンズ氏は時期尚早としてこれを辞退。

 ローブ氏は、脚本を書き換える際、以前コマンドに属し現在は引退している「ニック・ノルティ」を念頭に入れ、書き始めました。

 

 脚本の大筋は、中東で絶え間ない破壊と殺戮の病にかかった、特殊部隊エージェントに関係する物語で、彼はイスラエルを去り、合衆国に戻り、引退。

しかし娘の誘拐によって復帰を余儀なくされる、という筋です。

その後、ニック・ノルティの配役は、シュワルツネッガーに変更されました。

 

 コマンドーの続編脚本は1986年には書かれていて、1979年のロデリック・ソープ著「Nothing Lasts Forever」というアクション小説を基にして作られていましたが、アーニーが同じ役に興味が無く、2の製作には至りませんでした。

 

 そこで、いくつかの中心的な役を変えて、1988年のブルース・ウィリス主演のヒット作「ダイ・ハード」になったそうです。

 

 こう見ていくと、映画コマンドーは、うっかりするとジーン・シモンズ氏か、ニック・ノルティ氏が主演し、男臭い、しかもあまりシャレのきかない血なまぐさいコマンドーになる予定だったのがわかります。

 南米の照り付ける太陽の下での、華々しい銃撃戦などのアクションシーンは、もっと重く、シリアスになっていたかもしれません。

 

 本編中、80年代を象徴した車が多く写っており、モールの駐車場では、日産フェアレディや、MazdaサヴァンナRX7など、妙にカクカクし薄くて流線型の車が走っていて、そこだけ時代を感じさせます。

 

 やはり、この作品の愛されている理由は、編集によって、物凄くテンポが良い事。変な恋愛シーンもなく、立ち止まったり、タレル事無く、スパスパッと場面が展開し、アーニーの筋肉美を見せつける様に戦闘が開始されます。

そして、ちょっとすっとぼけた、ヒネリのきいたセリフ回し。

 アッというまに、エンディングの「パワーステーション」のテーマ曲「We Fight For Love」まで進み終了します。

 

 「Commando: Let Off Some Steam」というインタビューDVDでは、大佐の公式殺人数は81人で、そりゃ「第三次世界大戦勃発だ!」と思うのですが、

人間離れした、スーパーマッチョキャラクターによる、絶対に深刻にならない描写が、爽快感を生み、アクション娯楽映画の神髄を見せてくれます。

 

なんとも、いい意味の大ざっぱで、インスピレーションに満ち溢れた映画でした。

 

 さて、最近ちょっと見つけた80’s懐かしパロディ映画「No Chance」2020年2月18日公開の作品。

(映画コマンドーのラストシーンの名セリフが「No Chance」)

アーノルド作品をチョコチョコ入れながら、コマンドーをパロっていきます。

特別ゲストで、本物の「ベネット」(バーノン・ウェルズ)が出たりと、ファンメイド作品の様で、結構豪華。

主演俳優名は「ジョン・マントリックス」と、オイオイ(笑)って感じですが、射撃シーンはちゃんとブランク(空砲)を使用し、T1のアラモ銃砲店でのお買い物シーンもしっかり出てきます。

ちょっとクセになる物真似等、翻訳無しでも楽しめるので、気になる方は要チェックです。

 

それでは、また次の更新まで!