チャレンジなので。懐古中年、Gose on!

無職を続ける、好き嫌いの激しい中年が、メインブログの裏で、こっそりチャレンジを続けて行くブログ。

「戦闘糧食、救難食糧」です。

 みなさん、こんにちわ。水の心です。

今日は「戦闘糧食、救難食糧」です。

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 どうも、海外、特に中東がキナ臭い。

長年に渡っての民族、宗教派閥的な情勢不安はある、と思うのですが、今年に入って、そして年末になってからの動きは速い様な気がします。

もしかしたら歴史に残る大事態が進行している・・・のかも知れません。

 

 そんな中、日本国内も急に不安材料が増えた様な気がします。

経済政策の失敗による国内消費の鈍麻。人口減少。

自然災害の急増。

この自然災害が、私が子供の時に比べると、異常な規模で多くなっていると思います。異常気象もそうですが、多分、火山の活動期にも入っているのか、と思います。

 

 政府や自治体が、我々の安全を守ってくれるのは、本当に「命」だけ。

たった一つ最低限の物だけだと思います。

財産まで保証してくれるというのは無い気がします。

 

更に、うっかりすると訴えがあっても「前例が無いから」というだけの理由で、その「命」さえも、見捨てられている気がします。

 

 発生するだろう大規模災害やテロから「自分自身で」身を守る方法も、現実的に考えておいた方が良いかも知れません。

 

 「水と食料」

基本な事で、とても大事な事です。そこで過去、私が軍用の「携帯糧食」を食べた時の事を思い出してみました。

 

 1970年代私が小学生の頃、どこかからもらってきた自衛隊の「缶飯」を食べる機会がありました。

どういうパッケージで、細かいディティールがどうだったかは、すっかり記憶にないのですが「すき焼き」の様な、甘辛い煮物がオカズで入っていました。糸こんにゃくが入っていたのを、憶えています。

 

 私が食べたものは、缶の中でその煮汁がなぜか漏れていて、白飯全体に味が染みていました。

子供ながら「壊れてるじゃないのヨ?」とガッカリした思い出があります。

 

 また米軍は、各国駐屯基地や、大きな前線基地にいる時には、Cooking soldiers(炊事兵)が大がかりな調理機器で作っている様ですが、最前線での作戦や行軍では、個人の携帯食料「レーション」で食事をとっています。

 

 ヴェトナム戦争は、それを日数分自分で担いで歩く為、酷く重い荷物になっていた様です。暑くて、水ばかり消費し、食欲は落ちる一方です。しかも、空き缶は潰して埋めないと、仕掛け爆弾の材料になってしまう。

 

 「コンバットマガジン」1981年の臨時増刊号で、缶詰レーションの試食記事がありました。

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その内容は、Bシリーズの「ツナフィッシュ」「チキンORターキー」「ターキーローフ」の3種類。

 

同梱で大きなフルーツ缶、クラッカー(塩辛いものが4枚)、ピーチジャム、グレープジャム、ピーナッツバター、プレーンチーズが、各々組み合わされて入っている、と書かれています。

 

そして付属品としてスプーン、マッチ、ガム、チリ紙、インスタントコーヒー、クリーム、砂糖、塩が入っています。

 

 メインの味の方は、油濃かったり、パサパサだったり、味が薄かったりで、毎食パクパク食べられる美味しいものではなさそうです。

フルーツ缶詰も金属臭がして風味が悪いとの事で、なにやら味的に大ざっぱな作りの様な気がします。

 

 また同じ80年代サープラスショップで、70年代の期限切れのアプリコットジャムの小さな缶詰を購入して食べてみましたが、変な匂いのものもありました。何でもかんでも食べちゃいけません。

 

 そんな缶飯、レーションから十数年が経った1990年代。米軍の「MRE」を食べる機会がありました。

MREは、米軍が開発した上記のレーションと呼ばれる缶詰に入った携帯糧食に変わって配備された、真空パックに入った軽量の糧食です。

 

 濃い緑色の大きなビニール袋を開けると、色々な袋が出て来ました。

メインは「ハム」が少しの煮汁と共に入っており、あとは、クラッカー、ジャム、チョコ、塩、コーヒーの袋、極小の「タバスコ瓶」が入っていたと思います。

 

そのハムは厚みがあり「食べがい」がありました。

タバスコ瓶はミニチュアサイズのもので、これは非常に可愛らしいもので、日本の弁当についてくる「魚の醤油差し」と同じ感覚です。

その二つが印象に残っています。

 

 20年近く前の話なので、細部はすっかり忘れていますが、衛生的でそんなに悪い味ではありませんでした。

 

 そして最近、自衛隊の白い飯と赤飯のパックと、鶏肉の煮たもの、ソーセージの缶詰を食べる機会がありました。

飯の方は、そのままではカチカチで、これを野っ原でそのまま食べるのは、かなり厳しい感じがしました。

けれど、皿に入れ替えてチンしてみると、赤飯はモチモチ噛み応えも良くおおむね好評でした。

 

 オカズの缶は、縦に短く切ったソーセージが煮汁と詰まっており、ちょっと塩味がきつかった様な気がします。

こちらも食べ物としては、特に問題無く美味しく食べられたのでした。

 

 とは言え、個人でこれら戦闘糧食を入手するのは非常に難しそうです。スーパーで、期限切れが近いMREが、値引販売なら真っ先に飛びつく所ですが、そんなのは見た事が無いので、代わりにAmazonで調べてみることにしました。

 

 まずザザッと商品を見ると、おおよそ2種類ある様です。

一つは、白飯等の主食、オカズの副食に分かれていて、真空パックや缶詰の中に入っている様なもの。

もう一つは、元の食物の形がわからない、キューブ状になっている物の2つです。

 

 後者で評価の高いのが、井村屋から出ている5年間保存可能な

「えいようかん」・・・あの「ようかん」です。

5本入りで、1本あたりは約171㌔カロリー。

 

 病院で言われた私の1日のカロリーは1500㌔カロリー。

一日2本ちょっとずつカジリ、あとは水を飲んで残りは動かずに体内脂肪の消費で我慢する。そんなパターンで本格的な炊き出しが来るまで3日位なら乗り切れると思います。

 

 次に目を引いたのが

「救難食糧 イーアール9(ER9) SOLAS条約準拠」

小麦粉、砂糖、植物性油脂、脱脂粉乳、ピーナッツ粉から出来ており、ラクガンやビスケットの様な食感で9個入り。

1個あたりは274㌔カロリー。

保存期間はなんと5年。

 

 「救難食糧」という制式名称で、

1960年(昭和35年)

海上における人名の安全のための国際条約」が制定され、それに伴い開発された救難時の食料で、海上自衛隊航空自衛隊のサバイバルキット内にも装備されている物だそうです。

 

 戦闘中、海上、山中に放り出され、負傷で体力の低下があっても、食べる事が出来、そのまま救助を待つ事を目的としています。

必然、幼児、老人、病人、怪我人でも負担なく食べる事が出来る、という事になります。

 

 出来れば使う事が無い方が良いのですが、災害は、金持ちにも貧乏人にも、老若男女みな平等に死と困難をもたらします。

私も余裕が出来たら、サバイバルグッズの一つとして、購入しておきたい一品です。

それでは、次の更新まで!