チャレンジなので。懐古中年、Gose on!

無職を続ける、好き嫌いの激しい中年が、メインブログの裏で、こっそりチャレンジを続けて行くブログ。

「ドイツの傑作兵器駄作兵器」です。

 みなさん、こんにちわ。水の心です。

今日は、2000年発行、光人社NF文庫、広田厚司著

「ドイツの傑作兵器駄作兵器」です。

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  本書は、

1章「報復兵器」巡行ミサイル、大陸間弾道弾

2章「迎撃兵器、誘導弾」迎撃用地対空、空対地、空対艦ミサイル等

3章「軍用機、ペーパープロジェクト」改造機、試作機

4章「陸戦兵器」列車砲、臼砲、試作戦車等

5章「海戦兵器」特殊潜航艇、Uボート

6章「究極の兵器」原子爆弾、毒ガス

7章「ドイツ秘密兵器誕生とその背景」各組織図、まとめ

からなる、

 英国CIOS(知的統合情報委員会)BIOS(英国知的情報委員会)から出た報告書と「アメリカ合衆国商務省技術局の調査報告書(レスリー・E・サイモン大佐)「ドイツの科学組織」の資料を合わせ、広田氏の所蔵する写真も活用し、とっつきやすく読みやすい、満遍なく新兵器を解説した作品です。

 

(CIOSをWW2で調べると「T-FORCE」という組織が、浮かびました。

どうも、ドイツ反攻作戦時に、英国と米国が、ドイツの原子炉技術や、各種の産業技術を確保、分析する為の組織で、戦後においても科学者、関係者の人的拉致も実行した、と書かれています。また、当時のドイツの原子炉を調査している写真がWIKIに載っています)

 

 著者の広田厚司氏を調べてみると、ヨーロッパ戦線、ドイツ軍に関しての著作、写真集が多く、私の大好きなUFO等のセンセーショナルなもの、一般的な戦争ネタの著作も書かれています。

 

 また同種の本は、サンケイ出版、第二次世界大戦ブックス13「ドイツ秘密兵器」も有名で、こちらも、参考文献に、サイモン大佐のものを使用しています。

 

 それを読んでいると、重なる部分も多いのですが、今回、広田氏の収集された写真で、理解を深める事が出来たのが、

 

第4章「もう一つの幻の超重戦車」

超重戦車E100とEシリーズ新装甲戦闘車両

の項です。

  その昔、1997年発売の「セガサターン」ソフト

「ADVANCED WORLDWAR 千年帝国の興亡」にて、自軍の将軍の乗車ユニットにE75を選択しており、Eシリーズという戦車が存在していたらしい・・・

というのは知っていたのですが、実車の映像、記録などを見る事が出来なかったので、どのようなものか全くわかりませんでした。

それが、この本を購入後、初めてそのEシリーズの詳細を知る事が出来ました。

 

 Eシリーズは、

5・・・軽戦車、軽装甲偵察車、装甲無線車、軽装甲兵員輸送車

10・・・軽戦車、軽突撃砲

25・・・突撃砲

50・・・5号G型パンターの後継車

100・・・モイゼ(マウス)と一緒に開発された、武装は、15㎝砲、7、5㎝砲、近接戦闘用機銃。車体装甲は40㎜から200㎜の超重戦車。走行テストも行われたそうです。

 

 ヒトラーの指令による、この戦闘車両の開発の統合、集中生産への試行について、広田氏は

「Eシリーズ開発の趣旨自体は合理的に戦時の状態を考えた優れたコンセプトだったといえる。」

と解説しています。

 

 そして、ドイツの秘密兵器の失敗について、まとめとして、3つの失敗を挙げています。

 

一つ、兵器の評価、優先順位付けなどを行う統合上級部門が無かった事。

二つ、三軍に加え親衛隊、ナチス党の4者が入り混じっての開発による混乱発生。

三つ、そして、一番の原因が、我らが伍長の開発指示が的確で無かった事。これによって、2年は連合国に対して技術的に遅れをとった、と書かれています。

 

 選挙で選ばれ、法律にのっとって独裁政治をしいた、総統の意見が「絶対」過ぎたため、結果、お祭り状態にはなったが、国は、袋小路に向かって突き進んでしまった。

「時代と、人材」の歯車が、完全に悪い方に、動いてしまった、人類史上まれに見る悪い見本の様です。

 

 読んでみると、この本に書かれている末期ナチスドイツの試作開発兵器は、

今ある現代兵器の「モデル」になっており、当時のドイツが、どれだけ的を得た兵器開発をし、異常な先進度だったかが、わかります。

そこにも、この本の見所がありますので、興味のある諸兄は、一度読まれてみては、と思います。

  それでは、次の更新まで!