「気軽にミリタリー・ブーツ」です。
みなさん、こんにちわ。水の心です。
気軽にシリーズ第四弾、今日は「気軽にミリタリー・ブーツ」です。
みなさん、足元は何を履かれているでしょうか?
スニーカーにバッシュー、ジョギングシューズにカジュアルシューズ。
しかし、男なら一度は履いてみたいのが、軍用長靴(ちょうか)や編上靴(へんじょうか)です。
私が、最初に軍用ブーツに興味を持ったのが、77年TV公開の「パニック・イン・テキサス・タワー」という映画です。
ストーリーは、脳腫瘍に侵され狂ってしまった元海兵隊員が、家族殺害の後、現在通っている大学の時計塔に上り、スコープ付きライフルで、構内の人間を狙撃し始めるという、歴史的な無差別殺人の実話を映画化した作品です。
その中で、犯人役カート・ラッセル(81年映画「ニューヨーク1997」のスネーク・プリスキンです)が、自分のブーツの爪先に、いつの間にかコスリ傷がついているのを見つけ、自分のつばを付けて、こするシーンがあります。これが非常に記憶に残っています。
「軍用ブーツが欲しい」
80年代当時、私の愛読書はWWPの「コンバット・マガジン」
6500円程度の「ジャングルブーツ」の通販広告も載っていました。
その「コンマガ」の記事の記憶を基に話すと、
ジャングルブーツは、
1965年からの米軍の南ヴェトナムへの軍事介入の際に、通常の「総革製コンバットブーツ」が、熱帯での使用に完全に不向きである為、そのサバナ気候に適した、トロピカルブーツとして開発、完成したものだそうです。
また、WWⅡ対日戦で使用された、島しょ部用の「コーラル・シューズ」の様なキャンバス地のブーツとは進化系統が違う、とも書いてあったと思います。
また初期型ジャングルブーツは、現在ある「くるぶしの補強帯」が無いのが特徴です。
優れたデザインのブーツで、ヴェ戦以降、色々な所で目にする様になりました。「ストップひばり君」でもキャラの一人が、ファーティーグパンツと共に、着用しています。
早速、通販購入することにしました。
私の足のサイズは26,5。
「まあ通常サイズでよかろう。8Wでヨロシク!」
「・・・でっけーぇぇ!」
かつて、柘植久慶先生は著作で、インソール(中敷き)や、余った先端内部に布を詰めたりして、靴に足を合わせる、と書かれていました。
当時私は、軍用インソールなどある事を知りません。
しかし、それを使ったとしても、サイズがデカ過ぎる。
全く実用になりません。
しかし、じっくり見てみると、なんとも機能的な形をしています。
本体面積の多くはオリーブドラブ色のキャンバス地で、爪先とカカト、ヒモが通るハトメの「力がかかる所」だけが、革で出来ています。
しかも靴底は、よくあるビブラムソールでは無く、キャラメルパターンという、四角のゴムブロックが、並びます。
泥が詰まりにくく、ジャングルでの使用に向いた靴底だそうです。
そして象徴的なパーツが、土踏まず横の二つ並んだ「メッシュ穴」です。これが、歩くたびに、中の蒸れた空気を追い出し、新鮮な空気を入れ、渡河などで水没した際も、水の排出を促します。
実は、高温多湿の日本の風土にもあった作りです。
結局、その後2足目のジャングルブーツを通販購入する事にしました。
今回はブラック色でいわゆるSWATタイプ。オマケに、ブーツジッパーも購入しました。脱着が速くなる、当時出回り始めたグッズです。
サイズは7w。
「・・・やっぱりちょっと合わねぇぇー!」
ブ厚い靴下を履いて、やっとこミッチリ感が出るのですが、靴下次第ではスカスカしています。
ある時「東京ファントム」の店員さんに尋ねたところ、ブーツは小さいのを買って、最初は痛いんだけれど、我慢して履いてるうちに、ピッタリ合ってきますよ!
とアドバイスを受けました。
「うーん、6Wにすれば良かったもんかナ~?」
またある時、他県のサープラスショップに行った時、10Wはあろうかという、中古実物ジャングルブーツが売っていました。
見ると、足の親指から小指まで、面白い位「指の型」が付いて履き込まれていました。
多分、やっぱり、そう言う事だろうと思います。
ジャングルブーツは、今は知りませんが、一回り大きなサイズで表記されており、他の軍用ブーツとは違うと思うんですが、アレは一体なんででしょうか?
また米軍の規定では、靴の横幅にもサイズがあり、
Nナロー(狭い)
Rレギュラー(通常)
Wワイド(広い)と分かれているようです。
あんまりドタドタ大きくない、尖ったブーツも履いてみたいと思います。
新しく購入したブラック・ジャングルブーツは、しばらくバイクで使用し親戚に譲り、今度は総黒革製の「コンバットブーツ」を購入することにしました。
爪先は、プレーン(ステッチ無し)で、ヒモの穴は10ハトメだったと思います。
「これは何とか、イケそうだ!」
サイズは8だったと思います。
これが、とてもシッカリした物で、雨の日はよくそれでバイクに乗っていました。少々の雨は滲みる事が無く、1時間以上大雨の中を走って、やっと滲みてくる、というタフなものでした。
使用にあたって困った事は無かったのですが、一度だけ困った事があります。
それを履いて、夜勤明けに仕事先の人達と、初めてモトクロスのコースに行ったのですが、数周走ると体力を消耗し、フルフェイスヘルメットの中で息は上がり、私は足がつって動けなくなりました。
モトクロスが、あそこまで体力が要るとは思いませんでした。
更にその時、ブーツ内部の市販の安い中敷きが、激しい動きのせいでフニャフニャになり、ブーツの中で足が滑り、踏ん張りが効かなくなっていました。あの時は、本当に難儀しました。
その後、ブーツに関する知識は、
ゴアテックス生地で通気性のあるコンバットブーツが米全軍で新登場し、
アディダスが西ドイツ特殊部隊に開発した、GSG9ブーツが、現場で流通し始めた、位のところで無くなっているのですが、
どうも最近、タクティカルブーツなる物が、多く販売されている様で、そのデザインは、ブーツ型のスニーカーの様です。
調べてみると、その機能も進化しており、
例えばベイツ(BATES)社のインソールには「ICS」という、クッションジェルが内蔵されており、しかも、そのジェルは回転ダイヤル式。
段階式にクッションの固さを変える事が出来るそうです。
なんだか、知らない間に、えらい月日の流れを感じます。
最新機能で未来志向のブーツを履くのも良し、
本革で出来て、これで叩かれたら気絶しそうな位、重いコンバットブーツを選ぶも良し。
読者諸兄の、色々な用途やセンスに合わせて、男のミリタリーブーツを一度、履かれてみてはいかがでしょうか?
それでは、次回の更新まで!